合格不動産のブログ

宮崎は神宮の不動産屋です。明るく楽しくをモットーに、お客様のお役に立ちたい!と、今日も頑張っています(^O^)/

不動産売却の難しさとちょっとしたヒント(2)

 前回、不動産売却の難しさについて書いたときに話しましたが、難しくなる一番の原因は、ひとが誰しも持っている欲です。この場合は、損したくないという気持ちです。いくらで買ったから、こんなに良いものだから高く売却しなくては、と考えます。こんなに良いものだからという気持ちは、前回お話した保有バイアスで説明出来ます。
 そして、いくらで買ったから、という気持ちについては埋没費用という概念で説明出来ます。
 埋没費用とは、以前その品物の入手や手直しに掛かった費用で、今の価値とは関係なく、こんなに費用を掛けたのだという気持ちの中だけで維持されている価値のことです。
 そして、これを切り替える、いや、乗り越える?ヒントになるのが、機会費用という概念です。
 機会費用とは、この場合、その品物が無かったら得られるもの(得られるお金や掛からなくなる費用、その品物の保有や維持に掛かる手間や時間も含まれる)のことです。
  これを不動産に置き換えると、その物件を売却することで掛からなくなる費用(固定資産税)や要らなくなる時間(庭の草取りとか)、そしてそれを売却して得られる対価(実際に手元に現金が入る場合)、そして売却のことを考える時間や業者とのやりとりに費やす時間が挙げられます。
 どうです。結構な面倒を抱えたまま、売却を先延ばしにしていませんか?買ったときの価格は、今はそのひとの中にしか意味を持ちません。ところが、実際に機会費用をどんどん払ってその物件を保有し続けているのです。特に私が大きいと思うのは時間です。大切な時間を、売れない価格で買い手が現れるのを待つことに使い続けるのは本当にもったいないです。
 これは、どんなことにも当てはまりますが、自分のものには保有バイアスがかかっていることを認識し、埋没費用に囚われず、機会費用を現実として受け止めて、もう一度、本当に大事にしなければいけないことを確認してみませんか?
 そうすると、不動産売却の先に待っている次のステップへ踏み出せるかも知れませんよ?
 
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